フジ・ネクステラ・ラボ(FNL)は、フジ・メディア・ホールディングスグループの一員として、ITとエンターテインメントを融合したサービスを提供しています。
放送業界向けのシステム開発やインフラ構築で培った高い技術力と、ゲーム開発で磨いた企画力を強みに、システム開発・データ解析・AI活用・DX支援・マーケティングまで、幅広い領域で事業を展開しています。
近年ではFODのバックエンド開発や、縦型ショートドラマサービス「FODショート」のシステム開発も手がけています。
『心動かすテクノロジーで次の時代をひらく』というパーパスのもと、テクノロジーを通じて新しい体験や価値を生み出し続けることを目指しています。

Alibaba Cloud上でのサーバインフラ構築や、負荷試験の実施、負荷監視用のダッシュボードの作成やアラート通知の設定などを行いました。
<導入の経緯>
今回Alibaba Cloudに移管したプロジェクトでは、仮想サーバ・マネージドデータベース・インメモリキャッシュといった、クラウドの一般的なサービスで構成されたインフラを利用していたため、同等の構成でよりコスト競争力の高いクラウド基盤への移行を検討していました。
ただ、新たなクラウドサービスの導入にあたっては、事前の調査や学習に相応の時間を要することから、移行の決断に踏み切れずにいました。
<導入の決めて>
Cloud NaviさんからAlibaba Cloudについての説明を伺い、まず驚いたのはその価格競争力です。当初は30%程度の削減を想定していたところ、構成によっては50%近い削減率も見込めることがわかりました。
インフラ移管の作業についてはCloud Naviさんに全て実施いただけるというご提案もいただきましたが、移行後の運用を考慮し、できる限り社内のエンジニアで対応したいと考えていました。その旨をお伝えしたところ、実際にAlibaba Cloudのコンソールを操作しながら学べるハンズオンを開催いただき、不明点があればSlackですぐに質問できる体制を整えていただきました。
さらに、サービス全般の仕様に関する質問への対応にとどまらず、既存環境からのデータ移行、Alibaba Cloud上に構築した環境の確認なども追加費用なしでサポートいただけるとのことで、これが導入を決める大きな決め手となりました。
今回のプロジェクトでは、仮想サーバおよびマネージドデータベースサービスのコストが大きな割合を占めていたため、CDNやストレージなどのコンテンツ配信基盤はそのまま維持し、バックエンドAPIの実行環境のみをAlibaba Cloudに移管することとしました。
移管先のサービス構成としては、仮想サーバにECS、データベースにPolarDB Serverless、キャッシュサーバにApsaraDB for Memcacheを採用しました。
Alibaba Cloudさんには実際のコンソール画面を用いたハンズオンを実施いただき、いわゆるLAMP環境の構築を社内エンジニアが行える体制を作ることができました。
また、既に運用中のサービスからの移管であったため、データ移行が大きな課題となっていましたが、その作業をCloud Naviさんにお任せできたことで、社内エンジニアはAlibaba Cloud上でサービスを正常稼働させることに注力することができました。
負荷試験の際にはサーバの負荷状況をモニタリングするダッシュボードも作成いただき、スムーズな検証を行うことができました。
一般的なクラウドサービスのサポートでは、各サービスの仕様に関する質問への対応が中心となり、実際に構築した環境へのアドバイスや、データ移行・ダッシュボード作成といった実作業のサポートを受けることは難しいケースがほとんどです。
そうした領域まで対応いただけたことが、今回の移管を円滑に進める上で非常に大きな助けとなりました。
Alibaba Cloudへの移行により、インフラコスト全体を約40%削減することができました。
これは当初の想定を上回る成果となりました。
特に印象的だったのは、PolarDB Serverlessの性能です。
移行前のサービスでもサーバレスのデータベースを利用しており、キャパシティユニット数が同程度であればコスト削減になる見積もりでした。
しかし実際には、使用するキャパシティユニット数自体が大幅に少なくなり、データベース部分だけで50%以上の費用削減を実現することができました。
また、クラスターエンドポイントに接続するだけで、PolarDBがクエリの内容を自動的に判断し、ライターインスタンスとリーダーインスタンスへの振り分けを行ってくれる仕組みも、大きな効果をもたらしました。
費用削減にとどまらず、サービスの安定性向上とレスポンス速度の改善にも繋がっています。
Cloud Naviさんのサポートについても、データ移行やダッシュボードの作成といった技術的な支援にとどまらず、アカウント作成時の疑問点や環境構築中のちょっとした質問にも驚くほど迅速に対応いただきました。
おかげでストレスなくスムーズに移行を完了することができました。
仮想サーバやマネージドデータベースといった一般的なサービスで構成されたシステムを利用の場合、Alibaba Cloudへの移行によってインフラコストを抑えられる可能性があります。
また、今回は社内エンジニアが環境構築を担当しましたが、Cloud Naviさんにご依頼すれば、環境構築から移行作業まで一括してお任せすることも可能です。社内にエンジニアリソースがない企業様や、既存業務の兼ね合いでリソースを確保しづらい状況にある企業様にとっても、導入のハードルは低いと感じています。
今回の移行では、当初の想定を上回るコスト削減を実現することができました。Alibaba Cloudについてはまだ学習中の部分も多く、活用してみたいサービスも数多くあります。引き続きCloud Naviさんのサポートをいただきながら知識を深め、プロダクトのさらなる改善につなげていきたいと考えています。
また、今回移管したプロジェクトと同様のサーバ構成を持つプロジェクトが複数あるため、それらについても順次移行を進めていく予定です。